将棋タイトル防衛の難しさを羽生善治九段や谷川浩司十七世名人の記録から紹介
#芸能 #文化人・その他 #コラム 2024.8.13

圧倒的な強さを誇る藤井聡太竜王・名人だが、第9期叡王戦の五番勝負でついに敗れた。タイトル戦初登場からの連勝は22でストップ。だが、これまでの記録は大きく更新。どれだけすごいことであるか、現役の永世称号を獲得した棋士の初失冠を調べてみよう。なお、藤井は挑戦失敗はまだないが、併せて賞介する。 歴代タイトル獲得者一覧はこちらから まずは現在の大棋士と言えば羽生善治九段だ。羽生は初タイトルが1989年に19歳での竜王獲得(当時のタイトル獲得最年少記録)。だが、翌年の防衛戦では谷川浩司十七世名人に1勝4敗で敗れている。なお、挑戦の失敗はかなり先になり、1995年の王将戦で挑戦失敗が初だ。この時は史上初の七冠が掛かったシリーズであり、この年は敗れたものの、すべてのタイトルを防衛して翌年に王将位を奪取して七冠を達成した。 谷川浩司十七世名人は1983年の名人獲得が初タイトル。21歳での名人獲得は藤井が破るまでの最年少記録だ。初防衛戦こそ成功したが、1985年の2度目の防衛戦では中原誠十六世名人にタイトルを奪われている。なお、挑戦失敗は1984年の棋聖戦で、2度目のタイトル挑戦だった。