俳優・山田裕貴を形作った、ダークヒーロー「闇金ドッグス」シリーズ...人間臭く、眼力鋭い演技に引き込まれる
#芸能 #俳優・女優 #コラム 2024.7.20

映画、ドラマなど話題作の出演が相次ぐ山田裕貴。大河ドラマ「どうする家康」(2023年)で忠義あふれる家臣・本多忠勝を演じた彼は、現在公開中の映画「キングダム 大将軍の帰還」で恨みを背負った鋭い眼光が印象的な万極という、対極ともいえるような役に挑んでいる。演技のふり幅に定評のある山田だが、俳優デビューは20歳のときに出演した特撮ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」(2011年)のゴーカイブルー役。クールな役がハマり、その後は王道のイケメン俳優路線のキラキラしたラブストーリーを中心に活躍すると思われていた。 そんな彼が意外にも男くさい役を演じたのが映画「ガチバン ULTRAMAX」(2014年)。窪田正孝が主演した人気シリーズで、負けん気が強くて気性も粗いヤクザの構成員・安藤忠臣で脇役ながらも注目を集め、その後「―NEW GENERATION2」(2015年)でも同役で出演を果たした。そんなダークヒーロー・安藤の人気から作られたのが、『ガチバン』シリーズのスピンオフ「闇金ドッグス」(2015年)。「ガチバン」シリーズでは若くしてヤクザの組長まで上り詰めた安藤だったが、「闇金ドッグス」では部下にだまされて闇金業の社長に転職。腐れ縁の闇金業者・小中高志(高岡奏輔※現在は蒼佑)から金貸しの極意を教えられ、難しさや非情さを身をもって知っていく。