ゲイリー・オールドマン演じる伝説のパンクロッカーはいかにして破滅の道を歩んだのか?「シド・アンド・ナンシー」に流れる保守性への反抗
#芸能 #韓流・海外スター #コラム 2024.7.19

東京でミニシアターブームが開花した1980年代、知られざる注目の才能が続々と日本に紹介された。ジョナサン・デミ、ジム・ジャームッシュ、リュック・ベッソン、レオス・カラックス、アレクサンダー・ロックウェル等々、そうそうたる顔ぶれが並ぶが、なかでもとんがっていたのがイギリス出身のアレックス・コックスだ。 「レポマン」(1984年)を皮切りに、「ストレート・トゥ・ヘル」(1987年)、「ウォーカー」(1987年)などのパンキッシュかつアーティスティックな作品を連打。そんな彼の作品の中でも、とびっきりパンキッシュなのが「シド・アンド・ナンシー」(1986年)。なにしろ、英国のパンクロックの伝説を生々しく描いたのだから。