<宇垣美里のときめくシネマ>今知るべき痛みを描いた作品が集う ヴェネチア国際映画祭の受賞作に圧倒される
#芸能 #韓流・海外スター #コラム 2024.6.28

8月30日から9月9日にかけて美しき水の都にて開かれる、第80回ヴェネチア国際映画祭。世界最古の歴史を持つ映画祭でもあり、この連載でも紹介したことのあるカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並び、世界三大映画祭の1つとして知られている。オスカーウォッチャーの端くれとしては、翌年に行われる米アカデミー賞の前哨戦第一弾として見逃すことのできない映画祭だ。(アカデミー賞の作品賞候補などに躍り出る映画が、この映画祭で初お目見え、ということも多々あり、ここでの評価がアカデミー賞の結果を占ううえでかなり重要になってくるのだ!) 黒澤明監督や宮﨑駿監督、是枝裕和監督など日本人監督も数多く受賞しており、また昨今は女性監督が3年連続で最も栄誉ある金獅子賞を獲得していることでも注目されている。特徴としては芸術性の高い、アーティスティックな作品が多く、個人的にも惹かれる作品が多い。そんなヴェネチア国際映画祭から、近年受賞した話題作をご紹介しよう。