<宇垣美里のときめくシネマ>第95回アカデミー賞受賞作「エブエブ」「ザ・ホエール」が 発したメッセージに未来を想う
#芸能 #韓流・海外スター #コラム 2024.6.28

今年も世界一の映画の祭典、米アカデミー賞の時期が近づいてきた。日本時間3月11日に開催されるそれに選ばれることは映画最高峰の栄誉。映画というものが、現実世界を反映させたうえで、その一歩先、こんな世界になるべきなんだ!という製作者たちの思いを観客に届けるものであるとしたら、アカデミー賞とは、そんなクリエイターたちの訴えをすくい上げ、肯定し、目指すべき世界をあきらめないと万人に宣言する場所のように感じている。つまり、素晴らしい作品や演技に賞が与えられるのはもちろんながら、そこにはこの流れそのものを推したい、というなんらかの意図が働くものだし、働くべきだと思っている。今年のノミネート作品もどれも素晴らしいものばかりだけれど、その前に、ここで改めて去年の作品を振り返ってみよう。