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<岩井勇気の推しアニメ>「時をかける少女」から「未来のミライ」まで細田守監督の作家性に僕が惹かれる理由

様々なアニメ作品に精通しているハライチの岩井さんが「大人にこそ観てほしいアニメ作品」を紹介するこの企画。第2回は最新作『竜とそばかすの姫』が公開中の細田守監督について。WOWOWにて「細田守監督特集」として放送される『時をかける少女』(2006年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、『バケモノの子』(2015年)、『未来のミライ』(2018年)の4本を中心に、細田作品の魅力を語ってもらった。 細田監督の映画を初めて観たのは1999年公開の『デジモンアドベンチャー』です。「デジモンアドベンチャー」は、僕が小学生ぐらいの時に登場した育成携帯ゲームをアニメ化した作品です。今でこそゲームの世界に入ったり、異世界に転生したりする作品はよく見かけますが、この頃はすごく珍しかったのでTVアニメの放送も毎週ワクワクしながら観ていました。僕がイメージする「仮想現実」や「四次元」の基礎を作った作品、それが「デジモン」です。大好きなアニメの劇場版が、細田監督の映画監督デビュー作だと思うと感慨深いですね。 その10年後、インターネットの世界がグッと進んだ時代に登場するのが「サマーウォーズ」。これはめちゃくちゃハマって、3回くらい映画館に行きました。最初は小さな映画館で観たのですが、大きいスクリーンで観るべき作品だと感じて、すぐに別の劇場へ向かったのを覚えています。 細田作品に関しては1本につき2~3回は映画館、さらにDVDを買って何度も繰り返し観るぐらい大好きです。監督がご自身の人生感を踏襲しているところが楽しいし、そこに惹かれます。新作を観る時は「最近、細田監督はどんな感じなんだろう?人生に何を感じているんだろう?」と確認する感じですね。作品を観れば近況が分かるので、エッセイを読んでいる感覚に近い気がします。

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