日本発、世界最高レベルの言語AIが誕生
#生活 #AI,人工知能,言語モデル 2024.5.18

人工知能(AI)分野における画期的な出来事が2024年5月10日に起こった。日本を代表する研究機関が協力し、理化学研究所が運営するスーパーコンピューター「富岳」を用いて学習した大規模言語モデル「Fugaku-LLM」が公開されたのである。 Fugaku-LLMは、富士通や東京工業大学など7つの合同チームによる1年余りに及ぶ研究開発の成果だ。パラメータ数は130億と規模が大きく、現在の計算機環境下でもその性能を余すところなく発揮できるのが特徴だ。特筆すべきは、日本語能力に優れていることだ。サイバーエージェントが収集した独自の日本語と英語のデータを学習に用いた結果、透明性と安全性を確保しながら日本語性能を押し上げることに成功した。日本語ベンチマークJapanese MT-Benchでは、国産かつ独自データで学習したオープンなAIモデルとしては最高の成績を収めており、人文社会系のタスクでは卓越した力を発揮する。