田中圭が見せる愛情深い演技が胸に響く...愛犬との絆を描く映画「ハウ」
#芸能 #俳優・女優 #俳優・女優 2023.8.31

温かな笑顔と優しい声、そして人当たりの良い好青年から、狂気を宿した凶悪犯罪者といった幅広い役柄も見事に演じ分ける力量の持ち主として知られる俳優・田中圭。誰もが親近感を抱かずにはいられない、そんな田中の不思議な魅力が遺憾なく発揮されている作品が2022年8月に公開された映画「ハウ」だ。 結婚を目前に控えたある日、「かつて好きだった男性が離婚した」という理由で、婚約者からあっさりとフラれてしまった34歳の市役所職員・赤西民夫(田中)。新婚生活を見越して横浜の住宅地に購入した一軒家でひとり、空虚な日々を送る民夫は、上司からの勧めで飼い主に捨てられ保護された犬を飼うことになる。「ワン」と鳴けず「ハウッ」というかすれた声しか出せない一方で、とびっきり人懐っこいその犬を、民夫は"ハウ"と名付ける。最初は戸惑うことも多かったハウとの暮らしだったが、何をするにもいつも一緒な"ふたり"の絆は次第に深まり、いつしか民夫にとってハウはかけがえのない存在になっていた。
そんなある日、突然ハウが姿を消す事件が発生。民夫があらゆる手段を尽くして愛犬を探す中、ボールを追いかけてトラックの荷台に乗ってしまったハウは、横浜から遠く離れた青森の地に降り立っていた。「もう一度、民夫に会いたい」。その一心でハウは青森から横浜まで、798キロの道のりを目指す...。